「ふるさと納税」を初めて申請しました。
なんとなく理解していたつもりでしたが、自分がいくら控除になるのか算出しようとしたところ、自動計算ツールは会社員のお給料ばかりで、株やFXの利益で受けている人の記録がほとんどなく、ネットで自分で調べてみたものの自信なし……。
そこで、お世話になっている証券会社で、ふるさと納税に詳しい税理士さんから「株式譲渡益に対応する税金の還付・控除」について教えてもらいました。
神奈川県綾瀬市【キャノン一眼レフカメラEOS Kiss X9】を申請するまでの手続きの記録です。
株の利益はふるさと納税の対象?
ふるさと納税は、給与所得の他に、株取引で利益が出た場合も税金控除の対象になります。株だけでなくこれらの取引利益もOK。
- 株式
- 先物・オプション取引
- FX
- 投資信託
- 不動産投資
最近流行りの仮想通貨はどうなんでしょうね?皆さんすごそうですが(;’∀’)
今年は株高なので、一旦利益確定して申請される方も多いのではないでしょうか。
私は株取引における「ふるさと納税控除額」の計算方法を勘違いしていましたので、わからなかった点なども含め来年のためにも覚書としてまとめてみました。
株取引の利益とふるさと納税
ポータルサイトの控除額シュミレーターや概算表で、利益額を所得金額として計算していましたが大間違い。控除限度額は収める税金から計算しないといけないのですね。
ふるさと納税に関しての説明は省きますが、こちらの漫画がわかりやすかったです。
無料電話相談した時の記事はこちら(分離課税は計算してもらえません)
上場している株式の譲渡益、配当金の税率は約20%
税率20%の内訳は、
- 所得税 15.315%
- 住民税 5%
たとえば利益が1000万円の場合、個人住民税所得割額(5%)は50万円。
なので、下記計算式に住民税所得額50万を当てはめて、ふるさと納税ができる限度額を計算していきます。
株式の譲渡益に対応する控除限度額
控除限度額={(個人住民税所得割額×20%)÷90%-所得税率×1.021}+2000円
参考:http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/zim/tax/furusa2.htm
【専業投資家で利益が1000万円の場合】
{(50万×20%)÷(90%-15.315%×1.021)}+2,000円=136,480
ふるさと納税で最大寄付できる目安は、約13万円と考えればいいわけですね。
上の式を簡単にすると
これで計算すると
1500万円なら約20万円、3000万円なら約40万円と、おおまかな目安が自分でも計算できます。
※利益のほかに給与などの収入がなく、住宅ローン控除や扶養控除等がない場合の計算です。控除がある場合にはこの金額よりも少なくなります。
※株の所得税率は15.315%
【兼業投資家で給与収入がある場合】
こちらは計算が複雑なので、税理士さんに教えてもらった金額を早見表にしてみました。
株の利益 | 100万 | 500万 | 700万 | 1000万 | 1500万 | |
給与 | 300万 | 50000 | 97000 | 121000 | 156000 | 215000 |
500万 | 92000 | 142000 | 167000 | 205000 | 267000 | |
750万 | 165000 | 223000 | 251000 | 295000 | 366000 | |
1000万 | 240000 | 301000 | 331000 | 376000 | 451000 |
※本人のみ。社会保険料控除、住宅ローン控除や扶養控除などがない場合の計算です。控除がある場合にはこの金額よりも少なくなります。
※総合課税の場合の税率はこちら
株式譲渡益のふるさと納税申請で注意すること
- 株式の利益が出た年の12月31日までに各自治体に寄付を行うが、自治体によって申し込みの期限が違うので確認しておく。
- ワンストップ特例ではなく、確定申告をする必要がある。
- 確定申告の際に、「確定申告書第2表」の住民税に関する項目にある「給与・公的年金に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」は、「自分で納付」を選択する。
- 所得税の還付や控除は、確定申告時に行われる
- 住民税の控除は、確定申告年度の翌年に支払う住民税から控除される
ふるさと納税手続きの記録
- 寄付したい自治体と返礼品を決定
- 自治体に寄付を申し込む
- 返礼品事業者からの「返礼品」を受け取る
- 自治体からの「寄付金受領書※」を受け取る
- 確定申告で税金の控除を受ける
※寄付金受領書は、返礼品とは別に寄付後1~2か月後に発送。確定申告が始まる2月中旬までには、1年分の寄付の総額を記載してまとめて発送される。
寄付申し込み2017年スケジュール
確定申告する場合の申し込み期限
- クレジットカード:12月31日(日)までに決済が完了
- 銀行振込:12月29日(金)15時までに振込手続きが完了
- 納付書:12月18日(月)までに寄附申込みをし、
12月29日(金)15時までにお支払い手続きが完了
※ワンストップ特例申請をされる場合は締め切りが早いので注意!
申込み支払い手続後、
- 寄付金受領書は、綾瀬市より発送
- 返礼品は、返礼品事業者より直接発送
申込時注意点と気づき
※ワンストップ特例制度を利用しない
※ふるなびのクレジットカード払いを利用したので、寄付金の1%がAmazonギフトコードでもらえるキャンペーン利用。ギフトコードは2018年1月中旬取得予定。
ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」がおすすめな理由
私は返礼品にカメラがほしかったので、色々調べた結果、電化製品の取り扱いが多くて選びやすかった「ふるなび」を利用しました。
ふるなび電化製品人気ランキングで、どんな電化製品が人気なのかが一目でわかるのも選びやすくてよかったです。
私は「神奈川県綾瀬市」に寄付して、返礼品はキャノンの一眼レフカメラ「EOS Kiss X9」を選びました。
ふるなびの高額返礼品は家電やデジタル機器だけでなく、旅行やグルメポイントなども選べるので、年末の駆け込み利用にぴったりでした。
有名レストランで食事ができる「ふるなびグルメポイント」や、まだ提携しているところは少ないですが、返礼品に国内旅行が選べる自治体もあります。
⇒ふるなびグルメポイント提携店舗をみる
⇒ふるなびトラベル提携自治体をみる
キャンペーンでAmazonギフト券がもらえたのも選んだ理由のひとつです。
寄付金額の1%がAmazonギフト券コードでもらえます。ふるなびオリジナルサービス「ふるなびグルメポイント」「ふるなびトラベル」への寄付なら、なんと10倍(寄附金額の10%分)プレゼント中!
計画的に食べ物が届くように選んで寄付できればよいのでしょうが、年末にならないとはっきりとした上限額がわからないので、このようなグルメポイントやトラベルサービスは助かりますね。
返礼品が届くのが楽しみです。
この記事はあくまで個人の記録となります。算出方法は諸条件によっても異なりますので、詳しい数字については税理士などの専門家の方にご確認ください。
参考
こちらの記事もおすすめです。
コメント