日本で「母の日」が正式に制定されて今年でちょうど70年。
その節目を記念して募集された「母の日の思い出 こころの三行詩」の作品の中から、選考委員として女優の高島礼子さんが選んだ5作品の朗読を聞いてきました。
母の日の思い出 こころの三行詩
小さい頃にプレゼントしたマッサージ券。
ずっと保管しててくれたんだね、お母さん。
肩揉みして!その声がもう一度聞きたいよ。
(ラムネさん:20代女性)
5作品全部よかったけれど、私が一番気に入ったのがこの詩です。
添え書きとしてこんなメッセージも。
母が一昨年亡くなり、タンスの整理をしていたら使いかけのマッサージ券が出てきました。母から肩もみをお願いされることも、母に触れることももうできないので、悲しみが込み上げてきましたが、大切に私のプレゼントを取ってくれていた母への感謝でとても温かい気持ちになりました。
幼い頃、お母さんに「肩たたき券」や「お手伝い券」を贈ったことがあり、共感する方は多いいのではないでしょうか。
私も息子たちからもらう立場になってわかるのですが、本当に引き出しにしまって、大事に取ってあるものなんですよね。結局使わないままでね。
でも、自分の母が高齢になり、本当に「肩たたき券」「お手伝い券」が必要な今、遠くに住んでいるのに「モノ」を贈るだけになっていたな、と改めて反省するよいきっかけとなりました。
いつから「モノ」だけ贈って自己満足し、気持ちを添えなくなってしまったのかなぁと。
高島礼子さんと母の日
高島礼子さんは、ご自身二十歳の時にお母さまを亡くされて、その命日が母の日に近いため、母の日は「年に一度でいいから母に合わせて」と願わずにはいられない大切な日となっているそうです。『母の日参り』にも共感されてCMにも出演されています。
◆かたりべカーネーション母の日参り「母想う」篇(31秒)
※動画は終了しました。
母の日は残酷といった友人に教えてもらった大切なこと
「母の日って残酷なのよ」
大好きなお母さんを亡くした友人の何気ない一言にハッとしたことがあります。
毎年5月が近くなると店頭やネット上では、母の日ギフトの赤いカーネーション一色になりますが、それを見るのがとてもつらいというのです。
本当にそうだよね。
多分、普通の人は気づかない。
だからこそ、母が元気なうちはいつまでも「感謝の言葉を口にしよう」と彼女からも教えてもらいました。
母の日のはじまりと「母の日参り」
そもそも母の日は、20世紀初頭、アメリカに住む女性アンナ・ジャービスが、亡き母の祭壇に「白いカーネーション」をささげたのが始まりといわれています。
大好きだったお母さんを偲ぶ日々の中で、世の母親に感謝を表する記念日づくりを思い立ち、以来全国的な行事として今に続いているのだとか。
そんな母の日の由来に心を合わせるように、お母さんを亡くされた方が「モノ」ではなく、亡き母に「祈り」を贈る新たな感謝の表し方は「母の日参り」と呼ばれ、少しずつ広まってきているそうです。
母の日は5月の第2日曜日、この時期はゴールデンウィークで帰省をする方も多く、亡くなられた人を偲んでお墓参りや供養するきっかけにもなるのでしょうね。
母を偲ぶ母の日のお供え花と花言葉
スターチスの花言葉は「変わらぬ愛」
虐待死など痛ましい事件が多い世の中、JA紀州の青年部では自分たちの作る「スターチス」で少しでも和ませることができたら……との考えから始まり、今は家族の愛と絆を再確認してもらえるようにと「母の日参り」の活動に積極的に取り組まれています。
花言葉はもちろん、スターチスの上品な紫色の色合いで、お供えのお花としても頻用されているそうです。
また、私の大好きな日比谷花壇も「母の日参り」のパートナーシップ団体に加盟しており、「ムーンダスト」を使った壇上のアレンジメントがとても素敵でした。
サントリーフラワーズの青いカーネーション「ムーンダスト」は、青いバラの開発過程で誕生した、花弁に青色色素を持つ世界で唯一の青いカーネーション。花言葉は「永遠の幸福」です。
■ ムーンダストカーネーションについてもっと詳しく毎年、日比谷花壇の母の日イベントには参加していますが、このようなお供えの花を見るのは初めて。亡くなったお母さんを偲んでお供えをする商品として、白や淡いピンク、淡い紫などの優しい色合いで作られた心が安らぐようなアレンジメントですね。
■ 日比谷花壇のお供え特集
煙が少なく「カーネーション」の香りがするお線香。他にもバラやラベンダー、白梅、フレッシュストロベリーなどの香りのお線香もあるそうです。
「母と子を結ぶ一本の赤い糸」
◆母の日参りーGIFT(36秒)
赤い糸の温かみのあるシンボル・ロゴは、奥下和彦さんの作品です。
「母の日参りーGIFT」というシンボル・ロゴの動画の中では、短い時間の中に「家族の愛はいつでも双方向だ」とおっしゃる奥下さんの気持ちが伝わってきます。
母の日参りは、伝えきれなかった「ありがとう」を、お花やお線香に託して感謝の気持ちをつたえましょうという取り組みです。
現在、パートナーシップ参加団体は10社ですが、今後どこかでこの赤い糸ロゴを見かけることがあるかもしれません。そんなときには少しだけ家族との懐かしい想い出を振り返ってみてくださいね。
「母の日参り」パートナーシップ参加団体(2017年4月現在10社)
- 株式会社 亀屋万年堂
- サントリーフラワーズ 株式会社
- 株式会社 清月堂本店
- 株式会社 日本香堂
- 株式会社 日比谷花壇
- 生活協同組合コープさっぽろ
- JAグループ和歌山
- 一般社団法人 全国優良石材店の会
- 一般社団法人 日本石材産業協会
- 一般社団法人 PRAY for(ONE)
中央左 奥下和彦さん
中央右 高島礼子さん
■ 母の日参り
コメント
いちみさんこんにちは!ラムネです。まさか自分の作品がこういう形で紹介してもらえると思いませんでした。このサイトを先ほど叔父さんが教えてくれて、しかも一番気に入ったと書いていただいていてとっても嬉しかったです( ; ; )母は私の妊娠中に他界し孫には会えませんでしたが、私には明日で1歳になる娘がいます。私も母のような母親になれるようこれからも頑張りたいです。
ラムネさん、コメントありがとうございます。
みていただけて嬉しいです!(叔父様に感謝)
実は、ラムネさんの詩が一番最初に紹介されまして、画面に出たとたん、自然と涙が溢れてしまいました。
ラムネさんと同じような思いをされている人に、この詩が伝わるといいなと思いながら書きました。
まさか、ご本人に届くとはびっくりです。
お嬢様、お誕生日おめでとうございます(*^-^*)