「市場連動型の電気代が10倍に高騰⁉」というSNSの投稿を見て大変驚きました。
コロナ禍のリモートワークで自宅で仕事をする人が増え、厳しい寒波による暖房使用での需要増大で電力供給がひっ迫。さらにLNG(液化天然ガス)の輸送トラブルなどが重なり、大規模停電の可能性があるという衝撃的な内容でした。
少し前から話題を聞き始めた電力価格高騰、なかなかすごい。市場連動型で契約してて1月の電気代で泣く人、結構いそう pic.twitter.com/X6UxGDkvEL
— SINY@しにぃ (@SINYsan) January 10, 2021
こんなチャート見たらびっくりしますよね。
我が家も電力自由化の際に東京ガスに電気をまとめていたので心配になり、チャットで問合せをしたらすぐに回答をいただきました。
東京ガスの電気について
弊社東京ガスに関しては「市場連動型プラン」の料金形態ではありません。
2020年12月末から続くLNG不足や、寒波等での電力需要逼迫に伴い、電力取引価格が高騰し、市場連動型料金プランになっているお客さまの電気請求金額が高額になる可能性が出ているようです。 弊社東京ガスで提供している料金プランですが、「従量電灯型」と呼ばれるもので、 契約アンペア数に応じた基本料金と、 ひと月に利用した電気の総量に応じた電力量料金を加算したもので市場連携型ではありません。「燃料費調整額」や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」などは状況によって変動してまいります。 (東京ガスオペレータ)
気になること、心配なことがあったときにすぐに問い合わせができるのはやはり大手。こんな質問して申し訳ない……と謝りましたが、いつでもご相談くださいと親切に対応していただきました。
追記 東京ガスよりメルマガが届きました。
内容は最後にコピーしてあります。
東京ガスは電気を作っている
後日、シャワーの水漏れ修理のため家に来た東京ガスの方に、東京ガスは自分で電気を作っているという話を教えてもらいました。
横浜の近くだと「東京ガス横須賀パワー」があり、 一般電気事業者向けに電力を供給する独立系発電事業者(IPP:Independent Power Producer)として、天然ガスを燃料としたガスタービンコンバインドサイクル方式で発電した電力を、東京電力に供給 しているそうです。
民間の電気会社は東京電力から電気を買っていますが、東京ガスは東京電力に供給しているので安心ですね。
電気代を再チェック
普段は電気代などあまり気にしていないのですが、さすがに大規模停電になったら困るので改めて見直してみました。
- 2階建ての戸建て
- 4人家族+犬
- 私→自宅で仕事
長男→大学リモート - メイン暖房はガス床暖房
(こたつは電源入っていません) - パソコン3台つけっぱなし
- 長男の部屋で昼間はエアコン使用
もともと家で仕事をしていたのでコロナ禍でも条件は変わりません。長男がずっと家にいてパソコンを使っているので、昨年よりも電気を使っています。
ガス・電気の使用明細(1月分)
1月分のガス・電気の明細をみると
- ガス代 15,834円
- 電気代 11,631円
思ったよりも安い!
「オトクなガス料金契約の締結により、一般契約に比べて2,128円割安になっています」と記載がありました。
ガスの検針日は1月12日(34日間)
使用期間は12月10日~1月12日
電気の検針日は12月10日(30日間)
使用期間は11月10日~12月9日
11月から床暖房は使っていましたが、冬休みは次男の部屋もエアコンを使用していたので、2月の電気代はもっと高いでしょう(怖いわ)。
我が家の契約「ずっとも電気1」があっているんだと思います。
「ずっとも電気1」プランとは
- 3人以上の家庭
- 昼間はいつも誰か家にいる
- ペットを飼っている
- 自宅で仕事をしている
電気をたくさん使う「ずっとも電気1」の条件が全部当てはまっていたので、2016年の4月に東京電力(従量電灯B)より変更。
- 解約金がかからない
- 支払いが一括して管理しやすい
- ガス床暖房が安くなる
- ポイントがたまる
などが移行した理由でしたが、5年近く利用していて不満はありません。たまったポイントでパッチョくんのぬいぐるみをもらったり、Tポイントやポンタポイントに変えたりしたのでむしろメリットのほうが多かったです。
使用料の少ない人向けの「ずっとも電気1S」との比較
契約電流と段階料金 | ずっとも電気1 | ずっとも電気1S |
10A | – | 286 |
15A | – | 429 |
20A | – | 572 |
30A | 858 | 858 |
40A | 1144 | 1144 |
50A | 1430 | 1430 |
60A | 1716 | 1716 |
第1段階料金 (~120kWh) | 23.67 | 19.85 |
第2段階料金 (120~300kWh) | 23.88 | 25.35 |
第3段階料金 (300kWh~) | 26.41 | 27.48 |
基本料金は同じですが、使用量が120kWhを超えると電気代が逆転するので、ステイホームでお家時間が長くなったご家庭はシミュレーションしてみるのもよいかもしれませんね。
まずは今の電気料金を簡単シミュレーション
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【 電力逼迫及び一部小売事業者の料金高騰の状況と当社の電力料金形態と電源調達のお知らせ 】
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平素より「東京ガスの電気」をご使用いただき、誠にありがとうございます。
現在、国内の電力需給が逼迫し、一部の小売事業者の電気料金が急騰しています。そこで、本日は国内で起きている電力逼迫および一部小売事業者の料金高騰の状況、さらには、東京ガスの電力料金の形態と電源調達についてお知らせいたします。
■国内における電力需要逼迫の状況について
昨年12月末から続く厳しい寒さや火力発電所向けの液化天然ガス(LNG)の不足も重なり、日本卸電力取引所(以下、JEPX)の価格は急激に上昇しています。
こうした状況を受け、一部の小売事業者で採用している「市場連動型プラン」で契約しているお客さまの電気料金が急騰するといった状況が発生しています。
電力自由化後に登場した「市場連動型プラン」は、市場価格に連動し従量料金の単価が決定する仕組みです。
市場価格とは即ちJEPXの電力取引価格であり、その価格の高騰が利用者の電気料金にそのまま反映されることになります。
■東京ガスの電気料金の形態について
それでは、東京ガスの電気料金は大丈夫だろうかと心配になる方もいらっしゃると思います。
ご安心ください、東京ガスの電気は「市場連動型プラン」の料金形態ではありません。
東京ガスの電気料金の形態は、「従量電灯型」と呼ばれるもので、 契約アンペア数に応じた基本料金および、ひと月に利用した電気の総量に応じた電力量料金を加算したもので決まります。
なお、燃料費調整制度(※)に応じて電力量料金の単価は増減することがあります。
※燃料費調整制度について(当社ホームページより抜粋)
・東京電力などの地域の電力会社は、発電に使う原油・LNG・石炭の燃料価格が為替レートや市場の動きに変動するため、月々の電気料金に反映させる制度(燃料費調整制度)を採用しており、東京ガスの電気料金も、電力会社の電気料金との価格差が変わらないようにするため、ほぼ同等の変動を電気料金に反映させていただいております。
・燃料費調整制度のしくみを簡単に説明しますと、原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定します。
算定された平均燃料価格(実績)と、基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定し、電気料金に反映しています。
■東京ガスの電源調達について
東京ガスは、新電力と呼ばれる小売事業者の中でも多くの「自社電源」を保有している事業者です。
これまで東京ガスは、効率的かつ安定的な運営の実現を重視しながら天然ガスを利用した発電所の建設を推進してきており、その結果、東京ガスは市場価格の影響を受けない自社電源も保有し、調達価格安定化に努めています。
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