「海外旅行中の息子に送金したい!」とFacebookで相談したところ、子どもが海外旅行や留学中には、「VISAデビット」や「トラベルプリペイドカード」などを持たせていると教えてもらいました。
トラベルプリペイドカードは、昔の「トラベラーズチェック」のような安心感のある、クレジットカードでも、現金でもない新しい海外旅行のお金のカタチです。
いずれもカード発行に1週間程度かかるため今回は利用できませんでしたが、次回のために調べたところ、何種類かあったので、学生が作れるものでどれがよいのかまとめてみました。
海外旅行・留学に使えるトラベルプリペイドカード
留学や修学旅行、子どものひとり旅などで海外へ渡航するとき、多額の現金を持たせるのは不安ですよね。
そんなときに便利なのが、世界中のATMで現地通貨が引き出せる「トラベルプリペイドカード」。
日本であらかじめ専門口座に入金しておけば、日本のキャッシュカードと同じように海外のVisaやMaster、PlusマークのあるATMでお金を引き出すことができます。
また、VisaやMasterなど国際ブランド加盟店で、デビットカードとして利用もOK。
トラベルプリペイドカードのメリット
- 多額の現金を持ち歩かないですむ
- 盗難・紛失時の残高補償
- 各国周遊でも現地通貨に対応
- 両替のわずらわしさがない
- 両替レートがお得な国もある
- 少額でも使えるので小銭が余らない
- 使いすぎない
- 審査不要で学生でも申し込みOK
トラベルプリペイドカードのデメリット
- 手数料がかかる
- デポジット※に使えない
- カード残高を換金するときに手数料が必要
※デポジットとは
クレジットカードのような支払い能力を証明する身分証。ホテルやレンタカーなどで提示を求められることがあります。
現金を持ち歩かない安心・利便性の代わりに、ある程度の手数料を払うのは仕方ないのかもしれません。
各社の違いを比較して、わが家は「JTB MoneyT Global」と「Sony Bank Wallet」を作ることにしました。
作るときに「3枚のマネープリペイドカード」と「銀行系のデビットカード」を比較しました。年齢条件や目的によっても違うので結果をのせておきますね。
- JTB Money T Global
- キャッシュパスポート
- NEO MONEY
- Sony Bank Wallet
最後に比較表をのせていますので、お急ぎの方は途中詳細を飛ばしておすすみください。
JTB MoneyT Global(マネーティーグローバル)
海外専用Visaトラベルプリペイドカード。
旅行会社ならではの日本語サポートがあるのは心強いです。
息子のような貧乏旅行のバックパッカーでも、旅の専門家JTBトラベルデスクが利用できるなら、何かあった時にいいなと思いました。
カードの発行元は「アプラス」。
審査不要で低年齢から作ることができるので、海外留学中に日本の家族から仕送り送金として使っている方も多いみたい。
JTB Money T Globalのメリット
- 13歳以上・審査不要
- Visa加盟店での支払いOK
- 入会費・年会費・口座管理手数料、カード発行手数料無料
- 海外でカードを盗難・紛失した場合、 24時間日本語で対応のコールセンターでカード利用を即時停止
- 世界40都市にある「JTB海外トラベルデスク」で日本語でサポート
- 危険回避情報メール配信サービス。
JTB Money T Globalのデメリット
手数料が他のカードと比べて若干割高
- 有効期限5年間
- 決済手数料5%
- ATM手数料1回200円(残高照会は100円)
- チャージ残高からの払い戻し手数料540円
- カード再発行手数料540円
海外で1万円引き出す場合の手数料
700円
決済手数料5% 500円
ATM手数料 200円
海外での安心サポートが受けられる変わり、他のカードと比較すると手数料が若干高めなのは仕方ないところでしょうか。
詳しくはこちら JTB MoneyT Global
キャッシュパスポート
正式名:MasterCard®マルチカレンシーキャッシュパスポート
年齢制限がありません。
マネープリペイドカードカードは13歳以上、デビットカードは15歳以上の年齢制限があるものがほとんどですが、キャッシュパスポートは小学生でも作ることができます。
外貨両替会社「トラベレックス」と「マスターカード」が協力して発行。
キャッシュパスポートのメリット
- 年齢制限なし・審査不要(マイナンバー必要)
- Master加盟店での支払いOK
- 入会費・年会費・口座管理手数料※無料
- カードの紛失・盗難にあった場合も引き続きカードを利用
- スペアカードが1枚無料でついてくる
- Tポイントがたまる(200円ごとにポイント)
キャッシュパスポートのデメリット
- 有効期限5年
- 1年間利用がないと月間管理料が発生
- 決済手数料4%
- 入金手数料 チャージ金額の1%
- ATM手数料1回約200円(海外レート)
- チャージ残高からの払い戻し手数料540円
海外で1万円を引き出す場合の手数料
600円
決済手数料4% 400円
ATM手数料 200円
ただし入金時に1%の手数料を払っているので、実質5%(700円)。手数料的にはJTBのマネーTグローバルと比べても同じですね。
年齢制限がないので小学生・中学生の海外留学でも作ることができ、使った金額に応じてTポイントがたまるのが魅力でしょうか。
詳しくはこちら キャッシュパスポート
NEO MONEY(ネオマネー)
カードの発行元は「クレディセゾン」です。
NEO MONEYのメリット
- 13歳以上・審査不要(マイナンバー必要)
- Visa加盟店での支払いOK
- 入会費・年会費・口座管 理手数料、カード発行手数料無料
- 紛失・盗難デスク24時間対応
- カード再発行手数料無料
期間限定ではありますが、留学生応援キャンペーンなどで、もれなく1000円ボーナスチャージなどもあります。
ネオマネーのデメリット
- 有効期限5年
- 決済手数料4%
- ATM手数料1回約200円
- チャージ残高からの払い戻し手数料540円
海外で1万円を引き出す場合の手数料
600円
決済手数料4% 400円
ATM手数料 200円
詳しくはこちら NEOMONEY
Sony Bank WALLET
マネープリペイドとは違いますが、銀行系のデビットカードで検討したのが、ソニーバンクの「Sony Bank Wallet」。※画像は公式サイトよりお借りしました。
クレジットカードにかなり詳しい方が自分のお嬢さん(中学生)に持たせていると聞いたので、他のデビットカードは比較していません。
デザインが素敵です!
Sony Bank Walletのメリット
- 15歳以上・審査不要
- Visa加盟店での支払いOK
- 決済手数料が安い1回1.76%
- 国内の提携ATMでキャッシュカードとしても利用可
- 入会費・年会費・口座管 理手数料、カード発行手数料無料
- デザインが素敵
Sony Bank Walletのデメリット
銀行系デビットカードは預金口座とつながっているため、預金高が多いと被害も大きくなります。
- 外貨普通預金残高からの引き出し
- 海外ATM利用料 1回216円~
※場所によって異なる
海外で1万円を引き出す場合の手数料
392円
わかりやすいように100ドル=1万円で計算しています。
決済手数料1.76% 176円
ATM手数料 216円~
銀行口座から「現金」+「手数料」が引き落としとなるので、こんなイメージです。
(Sony Bank Walletより)
両替するよりも手数料が圧倒的に安いのが魅力ですが、ソニーバンクの外貨預金からの引き出しとなるため、海外ショッピングやATMの引き出すときに外貨預金の残高が足りない場合、円普通預金から自動的に不足分の外貨を購入し、瞬時に支払いに充当するため、為替コストがかかります。対象10通貨以外の為替レートでの差益が発生する場合も。
詳しくはこちら Sony Bank Wallet
ジャパンネット銀行
追記 ジャパンネット銀行追加しました(2019.4)
海外では現地通貨への両替が必要ですが、 ジャパンネット銀行なら手数料無料で 海外ATMから現地通貨を引き出せます。
- 15歳以上
- 年会費0円
- 最短3分で申込完了
- 最短5日でお届け
- 海外ATM出金手数料0円
- キャッシュカードはVisaデビット付きキャッシュカード
- 「Visa」「PLUS」マークのあるATM使用可(全世界200か国以上)
- 国内PayPay等のスマホ決済にも対応
気になる点
- 海外取引きにかかわるコストとして、取り扱い代金の3.02%が手数料としてかかる
高校生の次男の夏休み留学で検討中(メモ)
留学費の仕送りは日本から日本円で入金し、現地の通貨を引き出せるジャパンネット銀行を持っていると、留学中の毎日の生活費や授業料など必要な分だけ引き出せ、大変便利な1枚です。一時帰国・帰国後ももちろん日本で引き出せます。15歳から作れるので、高校生の留学から安心してお使いいただけます。
出金手数料は0円でも、海外取引にかかわる手数料が3.02%かかるというのが小さな文字でしか書かれていないのが気になりました。
公式サイト ジャパンネット銀行VISAデビット
※ハピタス経由で申込むと、ハピタス新規申し込みで700P、ジャパンネット銀行開設で950P(2019.4現在)もらえるので大変お得です!
海外留学や修学旅行などで子どもに持たせるマネープリペイドカードやデビットカードまとめ
JTB | キャッシュパスポート | NEO MONEY | Sony Bank Wallet | |
年齢条件 | 13歳以上 | なし | 13歳以上 | 15歳以上 |
手数料 | 5% | 4%※ | 4% | 1.76% |
ATM手数料 | 200円 | 200円 | 200円 | 216円~ |
払戻手数料 | 540円 | 540円 | 540円 | ※ |
国際ブランド | VISA | Master | VISA | VISA |
特徴 | JTB現地デスク利用可 | Tポイントがたまる | 1000ポイントプレゼント | 国内利用可 |
公式サイト | こちら |
こちら | こちら |
こちら |
※キャッシュパスポートは入金時手数料1%がかかります。
※銀行のデビットカードなので、海外預金から円普通預金に戻します。(手数料あり)
いずれのカードもICチップが搭載され、スキミングなどカード犯罪防止にもなります。
JTB Money T Globalを選んだ理由
未成年の子どもが海外留学や旅行などで、ひとりで海外に行く場合には、電話対応だけでなく、現地のサポートデスクで相談できる「JTB Money T Global」が親として安心できてよいなと思いました。
手数料でみると、やはり銀行系のデビットカードが安いですね。外貨預金も小額からできるので、国際通貨の勉強に持たせてみるのもよいかもしれません。
私はソニー銀行ができたときに作った口座があるはずなので、使えたら自分もSony Bank Walltほしいな。
留学などでは利用限度額がネックに
マネープリペイドカードカードは、各社利用上限額が決まっています。
旅行中は高額な金額は必要ないかもしれませんが、留学中に学費や家賃などを支払うなどの場合、1回の引き出し金額の上限があるので国際送金の方が手数料が安いケースも。※為替差益があります。
【JTB Money T Globalの利用限度額】
振り込みが月に200万円まで
ATMでの引き出しが現地通貨で1回10万円以内
JTB 10万円(4%)⇒4000円+200円
W.U. 10万円までの送金手数料 2000円
50万まで5000円、100万円まで6500円
海外では悪質なATMのスキミング詐欺なども多発しているので、悩ましいところですね。
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