4月より電力自由化がスタートするので我が家も見直しを始めました。
私が検討していたのは、「東京ガスのでんき」「J:COM電力」「auでんき」。
原契約とセットにすればお得だろうと思っていたのですが、これが大間違い。
今月号の『日経トレンディ』の特集「こうすれば安くなる電気自由化」という記事を読んだところ、一概にセット割引がよいとは限らないことが分かりました。
こんな感じでかなり詳しく解説されているので、新電力プランについて知りたい方は読んでみてください。
結論として電気だけなら
使用量が多い家庭は「ENEOSでんき」、
40A以下は「H.I.S」が全体的に安く、
セット割引なら「ソフトバンクのでんき」のバリュープランがお得
と紹介されていました。
勉強を兼ねながらまとめてみますね。
使う電気の量によってお得なプランを選ぶ
我が家の2月の電気使用量明細です。
使用料は567kWhで、15,893円。
冬は床暖房メインで使用しているため、電気代は年間通しても1万~1.5万くらいです。
今の電気料金は、使えば使うほど割高になる「3段階制」プランが基本となっています。
東京電力の場合(1kWh当たりの単価)
1~120kWh 19.43円
121~300kWh 25.91円
301KWh~ 29.93円
新プランは、電気使用料で割引率が変わる場合があり、「一律割引型」と「割引率変動型」に分かれます。
一律割引型
一律割引型とは、使用電力量によらず、一定の割合で値引きが受けられるプラン。電気をあまり使わない人でも、メリットを受けやすくなっています。
東燃ゼネラル石油やH.I.Sなど。
(例)東燃ゼネラルの場合
40A契約なら一律5%引き
割引変動型
割引変動型とは、電気を多く使うと割引率がアップするプラン。電気を使えば使うほど割引額は大きくなります。
(例)J:comの場合
301kWh以上の第三段階料金は10%割引だが、第一段階(1~120kWh)は0.5%割引、第二段階(121~300Kwh)は1%割引。
新電力会社どこが安い?
電気料金割引プランの内容は複雑なうえ、エリアや電気使用量、各種条件によっても違います。
私が検討していた3社+おすすめのENEOSでんきの特徴をまとめてみました。
J:COM電力
我が家は「J:COM」と契約しているので、「J:COM電力」はどうかな?と思っていました。
新電力に乗り換えても、今までと同じ送配電網を使うので、工事費用はかかりませんし、スマートメーターへの切り替えも原則無料ですが、契約時に事務手数料3,240円がかかります。
また、契約満了前に解約をすると「違約金」を取られるケースもあるので注意が必要です。
我が家のような2年契約プランやセット割プランの契約者は、CATVとのセットプランは解約するとCATVと電気の両方をやめることになり、最大で21,600円の解約金が発生します。
もちろん、サービスエリア外に引っ越した場合などは違約金がかからないとのことですが、よく考えないと怖いですね。
東京ガスの電気
一番本命だったのが「東京ガス」でのセット割引でした。
ガスと電気のセット割引で、基本料金が270円割引になり、さらにプロバイダー割引をセットにした「東京ガストリプル割」なども。
ただ、ガス・電気割を利用しないと基本料金は東京電力よりも割高になるし、トリプル割はかなり安いのですが、インターネットはJCOMで契約しているので不可。
あまりメリットを感じられませんでした。
auでんき
我が家は携帯電話がauのため、KDDIが提供する「auでんき」も要検討。
エリア別の電力事業が多い中、全国規模で販売を行う新電力のため、四国や北陸地方など供給が少ないエリアでも選ぶことができるのはメリットです。
各地域の従来の電力プランと同じ料金体系ですが、毎月の料金に対して1~5%のキャッシュバックがあります。
5,000円未満 1%
5,000円~7,999円 3%
8,000円以上 5%
割引がわかりやすくていいですね。
我が家は毎月の電気料金が15,000円くらいなので、約750円割引きとなります。ただし、現金ではなくauウォレットに還元されるのが難点かしら。
ENEOSでんき
JXエネルギーの「ENEOS(エネオス)でんき」は、全く検討していませんでしたが、『日経トレンディー』で年間1万5000円以上お得になるケースもありお得と紹介されていたので調べてみることに。
ENEOSでんきの特徴は、3段階目の従量単価が、東京電力の既存プラン(従量電灯B)の役14%引きになるため、契約アンペアを問わず、使用電気量の多い家庭に有利な設定となっています。
ほかにも電気代の支払いで「Tポイント」がもらえたり、長期割引制度もあるため、他社と比べてお得になるケースが多いみたい。
・1~2年目は、1kWhあたり0.2円、3年目以降は0.3円割引になる長期割引。
・「ENEOSカード」で支払うと1ℓ当たり1円のガソリン割引。
・ENEOSカードを持っていない場合、Tポイントカードで払っても、200円につき1ポイントが付与されるので、ポイントをためやすい。
・3月31日までにENEOSでんきを申し込むと、2000円分の割引サービスが受けられるキャンペーンあり。
最大で15,000円以上もお得!と紹介されていましたが、電力使用量が多い家庭にメリットが多いので、まずは自分にあっているかどうかチェックしてみることをおすすめします。
新電力会社を選ぶ際、気を付けること
新電力の多くの会社は、紙の請求書が有料化されて、無料で料金を確認できるのはWebのみとなります。
毎月100円の請求額としても、1年間で1,200円なので、請求書がどうしても必要な方は困りますね。
電力会社は気軽に乗り換えられるのか?
電力事業はまだ「クーリングオフ制度」の対象外のため、目先の安さだけで契約した後に、やっぱり別なところに移りたいというようなケースでは、気を付けないと思わぬ出費になることも。
電力自由化が始まると、契約期間満了前に解約すると、一部プランでは違約金が発生するため気を付けないといけません。
違約金が設定されたプラン一例
J:com 最高21,600円
契約更新月とその前月はかからない
H.I.S 9,720円
最低利用期間(1年)以降はかからない
東京電力(2年契約プラン)最高5,000円
契約満了日から遡って2か月間はかからない
ENEOSでんき 1080円
最初の検針日から23か月目の暦月とその前月はかからない
新電力プラン比較サイト「エネチェンジ」
自分で比較検討するのは大変な作業なので、電力会社比較サイトを利用して、どのくらい違うのかを検討してみるのもいいかも。
おすすめは電力比較サイト「エネチェンジ」。
月間180万人以上の訪問者数を誇る国内最大級の電力比較サイトです。
シュミレーションは、「郵便番号」と「毎月の電気使用状況」など簡単な入力のみで、無料で利用できます。
26の電力会社から合計153プランが公平・中立な目線で比較できるのがいいですね。
複雑なポイント付与やセット割にも対応しているのでシミュレーションが楽ちんでした。
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