私の大好きな日比谷花壇が『カンブリア宮殿』で特集されました。
メインインタビュアー村上龍さんは、日比谷花壇のロングユーザーで、母の日、父の日には必ずネットショップからお花を贈っているのだそうです。
伝統は、変革によってのみ、正統的に継承される。
だが、何かを残し、どこを変えていくかの判断は簡単ではない。
だから老舗は、苛烈なサバイバルを果たしてきた企業ばかりだ。
日比谷花壇は、日本のフラワービジネスの歴史そのものだが、その進取の気性は群を抜いている。
Eコマースへの取り組みを見れば、一目瞭然で、わたしは実は、日比谷花壇ネットショッピングのヘビーユーザーだが、サイトのシステムも、デザインも他に類を見ないほど素晴らしい。
おそらく日比谷花壇においては、「ハイカラ」という言葉が死語になっていないのだ。
(村上龍「群を抜く進取の気性」より)
「編集後記」でもこのようにほめたたえています。
日比谷花壇の魅力
日比谷花壇は1994年からネット通販事業を開始。ネットショップができた当時は、アマゾンなども充実していなかったので、本当にすごいと思われたそうです。
そんな昔からネットショップを利用しているなんて、さすが村上さん!と別な意味で驚きましたが(^^;
私も日比谷花壇の会社にお邪魔して、季節のアレンジをみせていただいたり、商品について説明を伺ったりしていますが、まだ知らないことがたくさんあり、益々ファンになりました。
村上龍さんが日比谷花壇のネットショップをべた褒めする理由
- 見やすい
- 花は見て買うものなので、画像で買うのが一番わかりやすい
- 敬老の日には年配の方が喜ぶものがセットになっている
- 種類と同時に値段からも選ぶことができる
花贈りに定評のある日比谷花壇ですが、ヘビーユーザーの村上龍さんはこのようなところを評価されていました。
婚礼の花束贈呈の元祖は花屋のパイオニア
結婚式といえば、花嫁さんのフラワーブーケをはじめ、華やかな高砂のデコレーション、式場全体を彩る花や緑など、いたるところでお花が使われていますが、結婚式感動のフィナーレの「花束贈呈」を考え出したのは、ホテルや結婚式場ではなく日比谷花壇なのだそうです。
大切な相手に信頼のブランドを贈る
全国180店舗を展開し、売り上げ209億円で、2位以下を大きく引き離すフラワービジネスのトップ企業。仕入れの75%は国産で、残りは海外から個性的なものを輸入しています。
そんなトップブランド日比谷花壇には、長年のファンが多いというのもよくわかります。
「お見舞いなどでお花を贈る時も、昔は普通の花屋さんで頼んでいましたが、お花は生き物なので、届いたときにどうなっているのかなと心配でした。でも、ここだったら向こうにきちんとしたものが届くという絶対的な安心感があります。」
お店に来たお客様がこんなコメントをされていました。
私も義母にお花を贈る時には「日比谷花壇」を利用しますが、ネームバリューで喜ばれるものってありますよね。
国会議員のお祝いに贈られる胡蝶蘭
お祝いごとの定番「胡蝶蘭」の大量の鉢植えが、国会議員の事務所に配達されている様子も紹介されていました。
豪華な鉢植えが車いっぱいに運ばれるわけですから本当に圧巻です。
重要なシーンでは「信頼のブランド」がものをいう そうですよ。
「胡蝶蘭」を贈るなら、知る人ぞ知る日比谷花壇で…ということなのでしょう。
カジュアル低価格路線のお店も展開
日比谷花壇は駅中に店舗があることが多いので、前を通る時には覗いています。
番組では店頭に並ぶ、南房総で手塩にかけた”美人”ひまわりや、お水がいらないスタンディングブーケなどが紹介されていました。
写真は市場から直接届いたひまわりですが、日比谷花壇のお花は本当に高品質で持ちがいいです。
お花のスイーツ
「もっと多くの人に花を感じてほしい」という発想から作られたお花のスイーツ。
渋谷ヒカリエの「ヒビヤカダンスタイルヴィフ」では、食べられるバラを使った「お花のスイーツ」が販売されています。もちろんネットショッピングでも販売中。
奇跡のバラと呼ばれる「さひめ」の花びらを水につけ、煮詰めて蒸留すると香りの強いバラのエキスができますが、バラ100輪からたったの200gしかとれません。
そんな貴重なローズウォーターをお菓子に練りこんでいます。
食べるとほのかにバラの香りが広がるスイーツは、日比谷花壇の完全オリジナル。
お花が好きな方への贈り物には、サプライズ感があっておススメです。
オンラインショップからも購入できますが、大量生産ができないため、今回のようにテレビで紹介されたり、母の日やバレンタインデー、ホワイトデーなどのイベント時期には売り切れてしまうのでご注意を。
日比谷花壇の歴史
日比谷花壇の創業は1872年(明治5年)、東京の下町で庭園業として創業。
1944初代社長が都内の有名ホテルに出店し、宴会場の花の飾りつけを手がけました。
戦後には、GHQからアメリカ式の花嫁のブーケを学び、のちにそれを日本式にアレンジし、結婚式のフィナーレ「花束贈呈」のセレモニーを作りあげました。
1950年初代東京都知事から、東京復興のため海外のようなフラワーショップを作ってほしいという要望から、日比谷公園に出店した際に社名を「日比谷花壇」と改め今に至ります。
歴史の舞台に日比谷花壇あり
吉田茂元総理国葬はじめ著名人の葬儀や、つくば科学万博、大阪花博などの大規模なイベントのパビリオンの装飾を手掛けたり、歴史の舞台に日比谷花壇ありといわれるほど。
最近では故水木しげる先生のお別れの会「妖怪葬」をプロデュース。
菊の花で作った目玉おやじのコサージュや水木先生に手紙が出せる妖怪ポストなどのユニークな仕掛けは、ニュースでも話題になりましたね。
青山葬儀場で行われた永六輔さんのお別れ会では、「和の雰囲気でちょっと粋な感じで…」という遺族の想いにより、アジサイ、ダリアをはじめ京都から取り寄せた孟宗竹などが飾られた小粋な祭壇をプロデュース。
上品で本当に素敵な葬儀です。
もちろん一般の方でもオリジナル葬儀(花葬)は利用できるそうなので、今後このような形も増えてくるかもしれませんね。
伝統を革新する社長の考え方
「伝統は歴史の積み重ねで重いが、伝統は守ろうとして守れるわけでなないので、胡坐をかかずに常にチャレンジャー精神で臨みたい」
3代目宮島浩彰社長の言葉ですが、今後どんな新しいことをされるのか楽しみです。
※2016年9月8日放送「カンブリア宮殿「伝統は革新だ!花と緑で暮しに感動を」より、一部画像を引用し内容をまとめています。
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